デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのかグレッグ・クライツァー ¥ 1,575 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
デブの帝国―いかにしてアメ... | |
| 表紙とタイトルがポップですが、かなり内容は詳しいリサーチを元に記されています。モーガン・スパーロック著「食べるな危険!!」のように、ふざけた偏向内容ではないので、政策、経済まで絡んだアメリカの肥満問題を知りたい方にはこちらの方がおすすめです。タイトルのインパクトにププっと笑いながらで手にしたものの、その内容は「肥満」をキーワードに米国の文化風土を多面的に分析した、内容の濃いルポでした。決してダイエット本ではありません。大戦後の米国の農業政策・教育体制・経済格差の問題、すべてのベクトルが肥満に向かっていたことを、綿密な取材と鋭い視点で鮮やかに解説しています。一見、きわめてパーソナルと思われる肥満という問題が、実は国策や経済といったマクロな追い風によってもたらされることを納得させられます。・・・一歩進んで、個の集積で形成されるも文化や会社の風土等も、トップのコントロールによって可塑的にデザインされる側面を示唆しており、目から鱗の思いでした。終盤の解決策は少し弱い気がしたものの、ドキュメンタリーの中では、今まで読んだ中で最高に面白かったです。 原題は"Fat Land"、これを「デブの... | ||
太陽と風のダンスゴルゴ内藤 ¥ 1,554 通常3〜5週間以内に発送 ★★★★★ |
太陽と風のダンス | |
| 読んでいて、10年くらい前?に流行った「意味より強度」なんて言葉がアタマに浮かんだ。学生時代に読んでいたら、もっと影響を受けていたかもしれない。いま読むと、うらやましいと思う反面、「それが全てではない」と反発する気持ちも芽生えてしまう。 お祭りは、終わりがあるから楽しいのであって。自分は、仕事ちゃんとして、大切な息抜きとしてたまに踊りに行くぐらいがちょうどいいのだなぁ、と再確認。 「終わり」が来る前の「強い一瞬」を余すことなく描いている、という意味では非常に貴重な一冊だと思う。それとも、「(お祭りの)終わりが来ない」、ずっと踊り続けるという新しい生き方を実践する人々が今後増えていくのかしら。まず話のスケールが大きい。茅ヶ崎からタイ、インドへ行くあたりは「深夜特急」レベルだけれど、あっという間に「地球は裏庭」くらいのスケールまで話が進んでしまう。65億人の人口を抱えたネット時代はここまで世界が狭くなり、コミュニケーションも可能になっているのかと驚いた。 自転車で7年半も世界中を旅した石田ゆうすけ氏の「行かずに死ねるか」でも感じた「世界の狭さ」を感じさせる本であると同時に、ダンスを生... | ||
木を植える男 ポール・コールマン 4万1000キロ徒歩の旅菊池木乃実 ¥ 1,680 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
木を植える男 ポール・コー... | |
| 戦争で犠牲になった人のため、森林破壊を食い止めるため、 上流階級の優雅な暮らしを捨て、世界中で植樹を続ける男の半生。 ヘタな冒険小説など足元にも及ばない、リアルでピュアな内容です。 20世紀に、戦争で亡くなった人が1億人いるので、一人に一本の木を植えつつ 「もう戦争はやめよう」という強いメッセージを伝えようと、1億本の植樹を目指し、 旅を続ける男の話は壮大で、心が熱くなる本です。 こんなにも地球と人を愛して、 行動している人がいるんだと、胸が熱くなり、 自分も地球の為に、少しでも何か出来ないか。と考えるきっかけになりました。 中学生・高校生をつ親御さん、ぜひ子どもさんと一緒に読んでください。 それぞれに心に、地球や周りの人を思いやる感情が生まれます。地球上を歩きながら、無一文で、木を植え続けている「アースウォーカー」ポールさんのお話。ノンフィクションであるはずなのに、ポールさんの人柄のせいか、それとも出てくる人物のピュアな性格のせいか、おとぎ話のような雰囲気が、初めから終わりまで漂っています。地球のためにポールさんがしていることは、歩きながら、世界中に木を植えること。それは... | ||
ミッドナイト・エクスプレス (沢木耕太郎ノンフィクション8)沢木耕太郎 ¥ 3,465 通常3〜4日以内に発送 ★★★★★ |
ミッドナイト・エクスプレス... | |
| 私がヨーロッパをバス旅行したのは、沢木青年の旅から30年近く後ですが、それでも、旅する者・地元の旅人に対する反応などは、時代に関係なく、普遍的なものなんだと感じました。私自身、自分の旅を思い起こし、「もう一度旅に出ようか」と思わせてくれました。 東南アジア、特にマカオでのカジノに対する熱狂ぶりは読んでいて楽しく、ギャンブルに揺れる人々の心の変化を実に見事に表現していました。 ストーリーとしては、香港からマレーシア、シンガポールとたどり、そこからインドを抜けるところまでは、心理描写も細かく、ちょっとしたできごともありありとイメージできるように表現していましたが、欧州に入ってからは、沢木氏自身の旅に対する慣れもあってか、なんとなく、トーンダウンしてきた感が否めませんでした。 それでも、「長く何の目的もなく、ブラブラとユーラシア大陸を横断する」という、およそ現実世界からかけ離れたことを疑似体験できるこの小説は、ストレスに満ちた生活をしている人にとっては、とても楽しい1冊になることでしょう。 私は、前の会社を退職し、次の会社に転職するちょうどその谷間に読みました。自分の人生を見つめな... | ||
鉄道廃線跡を歩く(10) 完結編 (JTBキャンブックス)宮脇俊三 ¥ 2,100 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
鉄道廃線跡を歩く(10) ... | |
| 廃線をノスタルジーに浸ってたどるという書籍は以前にもいくつかあったが、鉄道研究の1ジャンルとしての廃線研究を極めたのは本シリーズが初めて始めてではないだろうか。それがついに10巻に達した。この発刊を前に、著者の宮脇氏が亡くなり、もう今後続編無しの本当の完結編となってしまった。生前の著者の体力もあって事前にこの10巻で完結させると決めてあったということで、巻末には全10巻の総索引がついている。また9巻と10巻に分けて東日本・西日本の線路付替えの一覧表があったりと、インデックス機能が非常に充実している。全10巻を一気に買い揃えるのは難しいこともあると思うので、まずはこの10巻から購入し、索引を用いて興味ある路線が掲載されている巻を買い集めるのもいい。鉄道廃線跡探訪記の創始者的存在の宮脇俊三氏は、本巻編集中に逝去されました。巻頭恒例の廃線紀行は、宮脇氏思い出のスナップ集になっています。また、本編も宮脇氏の無念を晴らすかのように80本の大ヴォリュームとなっています。巻末は全10巻の総索引です。宮脇氏は元気だったらまだまだ続巻してくれたかもしれません。なぜなら全10巻でもすべての廃線、廃駅を... | ||
住所と地名の大研究 (新潮選書)今尾恵介 ¥ 1,365 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
住所と地名の大研究 (新潮... | |
| 本書は,地名の由来について述べた書物ではなく,住所表示のシステムについて述べたものである。前半は,地番と番地について,地域や国によるシステムの違いについて,紹介されている。後半は,昭和37年に施行された住居表示法を説明したうえで,この国家政策を杓子定規で適用し,伝統ある地名(おもに小字)を消滅させ,背割りの町を街区で分けることにより,伝統あるコミュニティを崩壊させた問題を指摘している。そして,地名を「無形文化財」と表現する筆者は,数字の羅列ではなく,伝統ある小字を活用して住所表記することを提案している。そうしたほうが分かりやすいし,覚えやすい,そして何よりも,土地への愛着と歴史への敬意を伝えていくことができるというのである。 この本を読むと,身近な住所表示がいかに複雑な諸事情の産物であるかを感じることができる。そして,住所が単なる記号ではなく,そこで実際に生活している人々の諸事情,精神,人と人のつながりを反映したものであるということを感じることができる。それを知らずしての「合理性」は,結果的に非合理であることを理解できる。地名の本はトラック何台分もあるが、「住所」にこだわった本はほ... | ||
名をこそ惜しめ 硫黄島 魂の記録津本陽 ¥ 1,890 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
名をこそ惜しめ 硫黄島 魂... | |
| まず、大東亜戦争に命を捧げられた方々に感謝の意を示すとともに、安らかに眠られんことを祈ります。硫黄島における激戦は戦争という歴史の中でも特筆すべき戦いの一つに数えられ、それ故様々な書籍が世に出ています。この本もよく取材しており、その意味では悪くありません。ただ、惜しむらくは、とにかく内容がばらばらで読みずらいことこの上ない。作者は何か意図してこのような書き方をしたのかもしれないが、期待して読んだ一読者としては、このような構成で書かれていることについて、命を捧げて地獄の戦場で戦った人々に申し訳ない思いである。自分が勝手にここのレビューを見て期待を大きく持ちすぎたのがいけないのかもしれないが、まったく期待はずれで、途中で読むのをやめてしまった。将兵の奮闘が描かれた硫黄島関係の書籍で涙がでてくるものは他にいくらでもある。わずか60数年前にあった現実。 数々の激烈な戦場があった。 殺すことこそが生きた証。 そして、屍となった。 何を想って・・・。 津本氏の渾身の作品。 作中の場所・時間列が少々入り乱れるため再読をお奨めする。 硫黄島の闘いに身を挺した人たちは、 今のボクには理解も及ばない... | ||
パリは燃えているか?(上) (ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピース)ラリー・コリンズ&ドミニク・ラピエール著 ¥ 2,415 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
パリは燃えているか?(上)... | |
| タイトルの響き、絶版の再刊ということで速攻で上下巻同時購入しましたが、 内容以前にそのゴツゴツした文体で感情移入できず進みません。 とはいえ先へいくとなんか面白くなりそうな気配はあって、 何度か挑戦しているのですが・・・そろそろGIVEUPです。 エッフェル塔や凱旋門のないパリを想像できますか?第2次世界大戦中、実際に、パリではあらゆる建物に爆薬が仕掛けられ一面の焼け野原となる可能性もあったのです。そんな最悪の事態をまぬがれ、現在の美しいパリを見ることができるのは、この本に書かれているような人々の闘いがあったからこそ。たんなる第2次大戦史ものではなく、歴史の舞台裏で繰り広げられた人間ドラマを描いた臨場感あふれる最高のドキュメンタリー。ドミニック・ラピエールとラリー・コリンズの作品にはイスラエルの建国、インドの独立を題材にした名著があるが、この作品が彼らの原点。連合軍によるドイツ支配下のパリ解放の数日間を克明に描いた。ちなみに「パリは燃えているか?」とはパリを焦土にする命令を出したヒトラーが繰り返しパリのドイツ軍総司令部に送った訓電の文面。ドイツ陸軍パリ占領軍司令官のフォン・コルティッ... | ||
パリは燃えているか?(下) (ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピース)ラリー・コリンズ&ドミニク・ラピエール著 ¥ 2,415 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
パリは燃えているか?(下)... | |
| ドミニック・ラピエールとラリー・コリンズの作品にはイスラエルの建国、インドの独立を題材にした名著があるが、この作品が彼らの原点。連合軍によるドイツ支配下のパリ解放の数日間を克明に描いた。ちなみに「パリは燃えているか?」とはパリを焦土にする命令を出したヒトラーが繰り返しパリのドイツ軍総司令部に送った訓電の文面。ドイツ陸軍パリ占領軍司令官のフォン・コルティッツは命令に反逆。パリをほぼ無血で連合軍に引き渡した。パリ解放(陥落)も数日間を、市民、レジスタンス、ドイツ軍人、フォン・コルティッツ司令官など多彩な人間のそれぞれの行動を克明に記録、インタビューし、解放の数日間のドキュメントをこの大著にまとめた。ドキュメンタリーとしても、手に汗握る物語としても読み応えがあるし、読むほどに本にどんどん引き込まれてゆく。 | ||
私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言不破哲三 ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
私の戦後六〇年 日本共産党... | |
| 私は共産主義には反対であるが、共産党のみが嫌いというわけでもなく、日本全体の政党の レベルの低さにあきれている。能力主義も好きではない。ただ思うのは所得に応じ税金を 課し、かつ企業にも大きく課税し、能力のない人間でもある程度の豊かさを衣食住で保証し 私有財産に制限を加え、国家が配った金銭に能力がある人はそれに加えて金銭を配分される 経済自殺の起こらない国である。社会主義に近い。 とかく共産党のことを批判する者が多いが、極めて正当な主張を行なっている場合が多い。 赤旗を一度でも読めば分かるが、企業の金を当てにせざるを得ない一般誌と違い、事件を 深く掘り下げている記事が多い。困ったら共産党、というように日本人は自分が危機に陥ると この党に期待を掛けるが、そういうことをいつまでやっている気なのか。日本人のポリシー のなさにはうんざりする。共産党には以上のように暴露情報が寄せられ、圧力がないので そのまま記事にできる。だから自民党を始めとする議員は必ず読んでいる。 私は不破の語り口や赤旗の言葉遣いは嫌いだが、内容には賛同するものが多い。こういう本 もすぐにアカが宣伝している、で片付けられるが... | ||
消えゆく同潤会アパート 同潤会が描いた都市の住まい・江戸川アパートメント (シリーズ らんぷの本)¥ 1,785 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
消えゆく同潤会アパート 同... | |
| ページ数も多くはなく、版も大きくはないのに非常に内容が濃い。 ジャンル云々ではなく、出版物としての完成度が高い。 本とはこうあるべし、という良い見本と感じました。惜しまれつつ取り壊される同潤会アパートメント。集合住宅はそこのコミュニティーが完成させるのだということを実感させるとともに、いつかは役割を終えるのだということ痛感させられる。惜しまれつつ消える、というのは極めて幸せな終わり方だとも思う。加えて、「集合住宅」というものは本質的に「都市」のものであるということも実感。片田舎で、たまたま市街化区域だから、相続税大変だから、で集合住宅を作っても、こんな幸せな終わりにはならないだろう。住宅は躯体や流行のみにあらず。その土地々々にあわせたあり方やその中で営まれる生活こそが重要である、といろいろと考えさせられた一冊。 | ||
中国茶と茶館の旅 (とんぼの本)平野久美子ほか ¥ 1,365 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
中国茶と茶館の旅 (とんぼ... | |
| 気がついたらうちには平野さんの本がいくつかある。意識して選んだわけではないが、平野さんの本からアジア好きの、自分と同じ匂いがするからだと思う。この本は、96年の増補改訂版でわたしは古いほうも持っているがどちらも中国茶の魅力を余すことなく紹介してあり中国茶入門として申し分ない。沢山の情報はもちろん参考になるが、なにより著者のさあ、お茶にしましょう、お茶を楽しみましょう、というあたたかい内容が魅力です。 | ||
731青木冨貴子 ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
731 | |
| 悪名高い731部隊を書いた本です。エリート医師たちの組織的犯罪、人体実験や、戦後の免責などが書かれています。石井四郎の実像に迫っていると思います。戦時中、満州で、悪魔の研究に手を染めた医師たちは、戦後、大学教授や、ミドリ十字設立に関わっています。彼らの戦時中の行動や戦後のGHQとの関係などに迫っています。本来小市民的な官僚が、陸軍という組織の中で、壮大な野心を抱き、道をふみはずしてしまう。そして、敗戦で、まだ、一人の弱い市民に戻っていく様子が出ていると思います。巻末の佐藤優の解説も味があります。医の倫理を考えるときにとても大切な本だと思いました。歴史を直視することが大切だと思います。これを一部の医師たちの犯罪としてかたずけるのではなく、軍事体制や戦争、官僚制などと一緒に考えるのが良と思いました。 第二次大戦中に細菌戦施設をつくった「731部隊(Unit731)」とその隊長・石井四郎について,石井の直筆メモを中心に,アメリカでの調査や多くの取材をもとに解き明かそうとする. 石井をはじめとする731部隊の中心人物は戦犯には加えられなかった.その背景には部隊関係者とアメリカ政府の大きな思... | ||
南シナ海ドラゴン編 にっぽん・海風魚旅 5椎名誠 ¥ 1,890 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
南シナ海ドラゴン編 にっぽ... | |
| 椎名誠の旅のエッセイです。日本の海岸線沿いの旅、風景、人との出会いがつづられています。行った先のイラストが添えられています。また、旅先の写真が掲載されていて、旅行気分が味わえます。日本の岸の良さが伝わってくる本だと思います。旅行の好きな人は、楽しめる本だと思います。写真がきれいです。最後は、ベトナム紀行で締めくくられています。食に始まり食に終わる、このシリーズは随所に新鮮で美味しそうな(時々?が付くような珍しい料理もありますが、まあ、その辺は個人の好みということで)料理が沢山登場するので、ページを捲るごとにお腹が減ってきます。写真もカラーなので、尚一層食欲をそそります。日本の海辺で新鮮な海産物やコロッケ、ヤキソバ、サイコロステーキ、ワンタンメン、トコロテン等々を食べ、ビールをぐびぐび、ベトナムでフランスパンの目玉焼きサンド、ソフトシェルクラブの揚げ物、土鍋炊きおこげごはん、フォーガー、生春巻き等々を食べ、ベトナムビールをグビグビ、時にヨロコビ、時に感動、時にガッカリ、時に怒りと、何処へ行っても椎名流を貫き通す。やっぱり、椎名さんには山よりも海(若しくは川)が似合います。特に印象に残る... | ||
諜報員たちの戦後 陸軍中野学校の真実斎藤充功 ¥ 1,680 通常24時間以内に発送 ★★★ |
諜報員たちの戦後 陸軍中... | |
| 関係者への丹念な取材と資料収集に基づいて、スパイ養成所中野学校の実態と卒業生の戦後史に迫った。知らないことが多かったので面白かったが、壁は高く疑問の多くは残されたまま。好みの問題かもしれないが、筆者の取材の苦労話や情緒に流れる記述が多いのはマイナス。せっかく貴重な資料を集めているのだから、もう少し丁寧に扱って事実をまわりから固めた方が読み応えのあるものになっただろう。こういう仕事をする歴史学徒が少ないことの方が問題なのかもしれない。 | ||
最後のアジアパー伝鴨志田穣 ¥ 1,575 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
最後のアジアパー伝 | |
| お二人の離婚のためシリーズの最終作となった本作は 戦火のサラエボやタイ、カンボジアといった地で いつものように繰り広げられる酔いどれ・アングラワールド。 シリーズを通して、鴨志田さんの文章は 飾り気がないというか、感じたままというか、 戦場を歩いてきた経験がそうさせるのかもしれませんが 「死」というものとあまり距離を感じさせない雰囲気。 そこが、妙にリアルさをもって伝わってくる印象です。 離婚されたとはいえ、お二人の微妙な関係は まえがきやあとがきから伝わってくるもので、 少し寂しく、それでいてどこか心温まるものを感じました。 西原氏と鴨志田氏が離婚してしまったため、最後の『アジアパー伝』となった作品。 本文中には、はっきり離婚したとは書かれていないが、それと知って読むと感慨深いものがある。 文章はカンボジア、沖縄、旧ユーゴでつらい体験をしたというもの。とにかく酷い目にあっている。それにしても、鴨志田氏の自画像は、西原氏やゲッツ板谷氏の描き出す姿とは随分と異なっている。雰囲気そのものがまるで違う。どうしてなのだろう。 西原氏の漫画の完成度がやたら低くなっているのは、仕方ない... | ||
なぜ加害を語るのか 中国帰還者連絡会の戦後史 (岩波ブックレット)熊谷伸一郎 ¥ 504 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
なぜ加害を語るのか 中国帰... | |
| 東京裁判のA級戦犯についてはよく知られていますが,海外にいた日本人が海外で戦犯の裁判がどのようなものであったかは意外と知られていません. この本では中国での戦犯の扱いや彼らのその後に触れることができます. 中国で行ったことの一幕やそれを踏まえたうえでの中国政府や人々のとった戦犯に対する態度を知ることができます. 今の対中政策や世論,中国の対日政策や世論からはちょっと想像できない内容でした.戦後世代の私たちが、加害国としてその体験をどう受け継ぎ、これからの時代に生かすのか…。その体験を、自分たちの問題として受け止めることはできるのだろうか…。そんな思いから手にとった。中国の戦犯管理所で、罪に築き人間性を取り戻した帰還者たちが、自身の体験をかたり謝罪し続けることに、生きる道を見出す。この彼らの生き方に、作者は、「この中帰連の歩んだ道こそ、本来ならば戦後日本社会が歩まなければならなかった道ではないか」と、”受け継ぐ”を発足する。元兵士が誠意をもって謝罪し続けた中国人被害者の家族が、加害者である彼らに歩み寄る経緯は、加害者、被害者の背負った精神的体験の重みと、和解を築いていく人間の強さを感じ... | ||
戦場へ行こう!!雨宮処凛流・地球の歩き方雨宮処凛 ¥ 1,365¥ 250¥ 3,000 ★★★ |
戦場へ行こう!!雨宮処凛流... | |
| この本に出てくる言葉について言うと、生きる意味とか、充実感・達成感とか、社会に必要とされている実感とか、実体のない言葉は私はだめです。(どうでもいいけど、この著者はスポーツみたいなものは興味ないのかな。)あと、「世界」。マスコミの目が集中してバブルになっている所が世界というのも、何だかな。この本はいろんな感情を触発されるという意味で面白かったし、そうひどい代物でないのは確かだがそれにしてもいい年してこういう本を読んでいるようでは、私も痛い人の仲間入りか。 著者の思いは冒頭の数行で言い尽くされている。「世界の輪郭を掴むこと。世界の在り処を確かめること。〜世界で起こる戦争も何もかも含めて新聞のトップを飾るものの当事者でありたい。」そして著者は北朝鮮へイラクへと出掛けていく。“世界”と係わりたいという欲望は、小田実の「何でも見てやろう」(1961年)、沢木耕太郎の「深夜特急」(1986年)といった著書を示すまでもなく、人が、いつの時代でも多かれ少なかれ持っている普遍的なものだと思う。本書がある意味いさぎよいのは、それがイデオロギーやジャーナリズムといった大義名分ではなく、100%個人的な欲... | ||
スクープ音声が伝えた戦後ニッポン¥ 2,940 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
スクープ音声が伝えた戦後ニ... | |
| CDほしさに買いました。ちょうど昔の「音」を探しているところでもあったので、何も考えずに買いました。 CDは全部が当時の音なのかと思っていました。きいてびっくり。合間合間にアナウンサーの解説が入って、最初しらけてしまいました。しかし、やはりプロってすごいですね。だんだんとなんとも言えない深みが出てきました。今では、むしろ気に入っています。もし、例えるなら、NHK「その時歴史は動いた」の遠山アナウンサーみたいな雰囲気でしょうか。マッチしています。 | ||
まるごと名鉄 ぶらり沿線の旅徳田耕一 ¥ 1,785 通常3〜4日以内に発送 ★★★★ |
まるごと名鉄 ぶらり沿線の旅 | |
| この本は鉄道(名鉄)ファンには必読です!名鉄の各路線の紹介から沿線の観光名所までがほぼ全て載っています。ほぼすべて、各駅停車風に各駅の紹介をします。著者(徳田耕一さん)は名古屋出身なのでわりかし詳しいです。たまにコラムが出てきて庄内川橋梁の話などを説明してます。それと各路線の面白情報や、歴史探訪も載っています。この1冊で名鉄の沿線のことはほとんどわかります。驚く事に、”沿線ぶらり歩き”なのに、名鉄に所属する車両と昔の車両も載っています。私はこの本を読んで”なるほどー”が連発しました。さらに、名鉄の路線のことだけではなく、名鉄のグループ社(福井鉄道など)の説明も名鉄各路線のように紹介してます。ただ、切符情報に出てくる図が多少わかりにくいところが有り、私自身誤読したこともあります。最初に聞くと、大変な情報量に見えますが、読んでみるとあんがい短くてわかりやすいです。 | ||